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組織には色々な人たちが集まってくる。
経歴でわからず、いざ一緒に活動をしてみて
初めてその人の本当のところが見えてくるものだ。
有名大学を卒業して、有名企業の内定を
いくつも持っていたって、いざ働いてみたら
使えないなんてことは多々あるし、逆に
ハローワークからきて、あまり期待して
いなかったにも関わらず、ものすごい
数字を叩き出す人もいる。そんな
色々な人がいる組織ではこの「マイナス君」
も混ざってくる。
「マイナス君」は努力はするが
その方向性を間違えていて、何度も
同じ間違いを起こし、問題を起こす。
組織の中では、若干馬鹿にされ、
一緒に働くのは嫌だと周りから
評価を受ける。
ただ、こういう「マイナス君」は
簡単に直すことができる。
方向性を示し、間違ってもいいと
安堵感を与え、小さなステップを設けて
育てていけば、数年で一人前になる。
「マイナス君」はマイナスからの
スタートなので、一人前になったときに
自分に誇りをもち、自信を持つように
なり、さらに次の「マイナス君」の
指導もできるようになる。数学でいえば
マイナス×マイナス＝プラス
になるように。
だから、組織にとって「マイナス君」は
さほど問題ではない。本当に厄介なのは
「ゼロ君」つまり『ガン』だ。
この『ガン』にはある程度影響力のある
人間がなる場合が多い。
もともとが優秀で、器用な人間で
周りからスペックの高い人間に思われて
いて、尚且つプライドが高い。
しかし、中身がなく、信念がない。
こういう人間が『ガン』になることが多い。
この中身のない、高いスペックを持った
人間は簡単なことで『ガン』になる。
思ったようにいかなかった時や、
自分の意見が通らなかった時など
子供と同じようにへそをまげ、
スネて『ガン』になる。
病気の『ガン』と同じように、早期発見
することができれば、簡単な処置(話合い)で
解決するが、発見が送れた場合、
闘病をしなくてはならない。
抗がん剤のような強い処置をするか
または、摘出手術をするかの二択である。
『ガン』は転移する。
組織の他の仲間を１人１人『ガン』にしていく。
仲間の不安を煽り、反組織のプロパガンダを
掲げ、徐々に仲間を増やしていく。
こうやって、ダメな自分を肯定する為に
責任を人や環境に擦り付けながら、同調者を増やす。
たちの悪いことにこの『ガン』の予防法は
まわりの人間を教育する方法しかない。
要は病気が移らないようにすることだ。
だれしもが不安を抱えているから
この予防はすごく難しいがそれしかない。
自分を強く持ち、夢に向かって、信念を持って
生きている者が『ガン』に犯されませんように。
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